宝塚一人一人の熱演光る花組の千秋楽

⏹️天真みちる:惜しまれて卒業
見たくなくても目にはいる、貴方の視線泥棒。天真みちるですという、自虐的キャッチコピーで自己紹介。
同期と、組から送られる花も、タンバリンがついている。
ショーの時もパリのエッフェル塔のある公園を背景に踊る白いスーツのれいさんの後ろに可愛い白いピエロ風のタソがタンバリンを叩く。まさにサービスショットのような笑顔のタソに視線を奪われる。
いやいや、それだけではない。MESSIAの時の悪役松倉の家来をやっていたけれと、腹のすわった悪役ぶりは卒業公演として、立派な化けっぷり。おどけた天真みちるではなかった。

ライブビューイングでの観劇:大画面で大きな音、迫力があり、一人一人の目のにらみ合いや、涙の浮かぶ迫真の演技を見ることができ、いいものである。
一樹千尋さんの民の苦しみを伝える一言一言にお腹の中から叫ぶ、絞り出すような声、目が潤んでおられるように見え、虐げられてきた人の苦しみが伝わってきて涙、私はもらい泣き。さすが専科。

何だろう、夏の宝塚大劇場の時は感じなかった台詞と台詞の間の間合い。緊張感。一瞬の間が舞台の世界観に迫力を加え、説得力が増しているように思えた。
戦いの場面は大階段が効果的に使われ、音楽は哀感を増す。大河ドラマのようであった。
みりおんの挨拶が、あの時代に生きた人びとのことを伝えることが自分たちの使命のような気がすると。そして皆さんに喜んでいただける舞台をお届けできることが私達の「はらいそ」だと。
ドラマの中の言葉を引用しておられました。新人公演の挨拶で聖乃あすかが同じようなことを言ってたけれど、真似っこしているわけではない。と皆の笑いを誘う。同じ事を思う、心は一つ、同じ思いで作り上げたのだと思う。
と。花組の一人一人の熱演に感動した素晴らしい千秋楽、ライブビューイングでした。
素晴らしい時間を有難う。桜舞しおん。にいにゃん。たそ。
にいにゃんは宝塚受験で落ちた時、荒れて家の壁に穴を開けた、というビックリ発言。どんな役でもやりきる自分の成長をしっかりと自覚して納得の卒業だと。
もうタソのウィンクは見られないのですね。入団3年目の頃、自分は宝塚に向いてない、必要とされてないと感じて、奮起して、ロケットの時ウィンクしまくって、50回はした?とか。関西弁で、あんた、おもろい人やね。と声をかけられたことが、今の天真みちるを作り上げるきっかけになったと。
にしても、ビューティフルガーデン、て花組らしい、ショーですね。和海しょうさんのグラディエーターの時の歌が好きです。いい声されてますよね。
花組、次の大劇場公演は来年、みりおん、良いお年を。と、祝祭喜歌劇CASANOVA.楽しみです。
#花組

宙組20周年オリジナル作品感想

≪和物のシヨーから≫

陰陽師の輪廻転生で、吉備真備になって登場した真風涼帆さん。
そういう人物設定に、やや新鮮な驚き。
専科の松本理事が美しく舞う姿を見て、このショーの世界に引き込まれて行く、と大事な背景の幕が、、パンと落ちて袖に消えるはずが、まさかの引っ掛かり、とにかく引っ張り、スタッフの姿がチラリと見えて、2日目だから、こんなこともあるかな。危うく大変なことになるところであった。

それはともあれ、単なるお祭り騒ぎではないストーリーのある展開、何役もこなし、とは言え、基本の軸になる人物は同じ。
衣装替えが戦争のようになっているのではないかと想像(*_*)いっそ、これを本格的なドラマミュージカルにして下さったら面白いのではないだろうか。。。
あっという間に終わって、隣の席の方、え?終わり?とビックリされていた。題材の面白さで言うと、終わりがあっけなく感じるかもしれない。
だって、ショーが先だから、まだ本ちゃんは後ですもの。

≪異人たちのルネサンス

真風さんの雰囲気が、若かりし頃のダヴィンチはこんな感じかなと思わせる。
ロレンツォも魅力的だ。
グイド卿、歌で見せ場あって、愛月さんの存在感が増した。
セリフの続く劇は、最近、音楽と歌で展開するエリザベートみたいな作品に慣れてしまっていると、中だるみしそう。まずいな、と思っていたら、
きたー!和希そらちゃん。真風さんを取囲む芸術家の仲間たち。歌い踊り、盛り上がるかと思いきや、そこまでの役目を負わされてなく、燃え尽きる期待感。うーん残念。

雪組ひかりふる路のように、それぞれの役に見せ場があり、アンサンブルの力も見せてくれる作品だと更に満足だったけど。
全般的には、静かに納得。

願望として、ロレンツォを主人公にした作品を作ってくださらないかしらと。
キキさんのロレンツォはそれだけインスピレーションのわく、ちょい悪でも、一本筋の通ったいい男でした。風と共に去りぬのバトラーの切ない思いのようなものがあると、いいな~そういう作品を見たい。

永久輝せあさんのインタビューお似合いな二人

⏹️カフェブレイク
《永久輝せあさんのコーナー》

雪組の潤花さんがインタビューに答えていて、最近ビバって思った事は?
凱旋門の舞台の時、望海風斗さんがウィンクしてくださった事!!って答えてたー。
喜んで笑顔で答える潤花さんを見守る永久輝せあさんの雰囲気が、自分の好きな女の子が別の男の子の話をする片思いの女の子の話を友達として聞いてあげているような、何だか雰囲気良くて、二人お似合い??将来を想像(*^-^*)楽しみに見守ろう。

月組エリザベート代役公演感想

23日、美弥さんは休演のまま。。フランツ見たかったし、月城ルキーニを楽しみにしていた私。けれども、素敵なフランツでした。
風間ルキーニ、新公で鍛え、益々良くなる予感。

一日二回公演を三連続は、咽にかなり負担だと珠城さんのことも心配。
もともと、楽曲の高音域、上げる所も下げて、アレンジを変えたような…
声質と曲の相性もあるわけで、人により、アレンジされてしかるべきだが、咽大丈夫かな。
理事の雪組公演の時は年齢的な声帯の衰えから声がひっくりかえった瞬間、なぜ望さんじゃだめなの?と思ったりしたが、声がかすれてしまわないようにと願っている。

そうそう、海乃さんの病院でのシーンが、凄く良かった。エリザベートの苦悩を際立たせている。この役の重要性に改めて気づかされた。

とにもかくにも、
美弥さんの回復を祈ってます。

宝塚観劇のつぶやき

ミュージカルメサイア異聞・天草四郎、東京公演中。
◆ワインレッドのような赤い衣装のみりおんのポスターを見た時、天草四郎?!驚き、めちゃ興味が湧いた。
邪馬台国の時も時代ものではあったけれど、今回、ポスターの縁が炎で燃えてるし(^-^;…期待通りでした。
エリザベートのトート閣下の時に完全に魅せられた美しく力強い歌声は、会場内の観客を当時の民衆のように引っ張っていく天草四郎になっていた!!
公演後、彼女のCDのカバー写真を見た人が、こんなに可愛らしいのに、凄いギャップ。という会話が耳に入ってきた。ポスターは嘘ではなかった。

◆瀬戸かずやさん、ひたむきに懸命に生きている、何というか、心が男前な役だなと、共感。

◆今回、インパクトあった、鳳月杏さん、民にかける圧力、悪役の、悪に徹する?気迫、何かエナジーを感じて逆に気持ちいい。

◆柚香光さん、絵師のリノ。この役は難しい。れいさんの出来で、本作品の評価が大きく左右されるかと思われるぐらい。できれば東京にも観に行きたい。頑張ってほしい。期待してます。